加藤元浩『Q.E.D.iff』4巻 講談社

 この巻には「碧の巫女」「H.N.(ハンドルネーム)」が収録されています。

 「燈馬さんはロトカ・ボルテラ方程式をご存知?」(「碧の巫女」)

 リゾートホテル建設をめぐって人々が対立する島で測量士が行方不明となります。彼の行方を尋ねられた巫女は予言によって遺体が埋められていた場所を特定します。結果、殺人犯として疑われることとなる巫女ですが・・・。

 ここ何年かの『Q.E.D.』や『C.M.B.』には、村おこしや「地方創生」というキーワードを連想させる話数がいくつかあります。そういったお話の中で描かれる開発賛成派、反対派の応酬を読んでいると自分が住んでいる場所で同じことが起こったら自分はどうするのだろう、と自然に考えてしまっています。

 「私には島の人々を守る責任があるのです」(「碧の巫女」)

 彼女の責任の果たし方を読んだ時、石持浅海さんの『わたしたちが少女と呼ばれていた頃』のことを思い出し、自分も彼女のような存在に同じように扱われる人たちの内の一人なのだろうかと考えます。