加藤元浩『C.M.B.』31巻 講談社

 この巻には「地獄穴」「ゴーストカー」「動き回る死体」「第27回探偵推理会議」が収録されています。

 「地獄穴」は土砂すべりが元で露わになった洞穴をめぐるお話。地獄穴出現と時を同じくして村からは失踪者が出ます。TVの取材も入り、村おこしの一環としてそれを利用しようとする気運となるのですが。

 「向こうに行くとどうなるの?」

 村の多くの人たちは「向こう側」へ行ってしまった。でも、皆がみんなそうではなかった。

 「お客さん置いて行けませんや」

 探偵役の少年が泊まった民宿の親子。彼らを「地獄穴」の「こちら側」に引きとめたものは何だったのか。

 「こっちに来ちゃダメだって言ってた」

 この『C.M.B.』シリーズの単行本は各巻の最初に探偵役の少年のセリフであったキャッチが置かれています。

 「この先は入館料が必要となります」

 地獄穴の先への入館料は随分と高くつくものだったと思います。そして、私は個人としてその入館料は払う価値のないものだと思います。