ジョン・パスモア『分析哲学を知るための哲学の小さな学校』ちくま学芸文庫

 哲学にも色々あるようです。大きな書店の哲学コーナーの棚プレートを見ていると一見してピンとこない言葉に出会います。「生の哲学」「心の哲学」など。「分析哲学」もその一つです。そこで色々と調べてみると(なんてカッコつけて書いてますが、要するにググってwikipediaの記述を読んだりしているだけです。)、雑に言って言語に関する哲学が「分析哲学」と呼ばれているらしい。では、どういった人たちの哲学がその「分析哲学」に分類されるのか、それが知りたくなってきます。

 そこでするのは、「分析哲学」の見取りを提供してくれるような本はないかなと調べること(なんて書いてますが、Amazonで検索するだけです。)ですが、この本は人名もたくさん出てきそうだし、その人たちの関係も分かりそうだったので読んでみました。

 余談ですが、哲学書(思想書)コーナーを広く持っている書店の担当の方は新刊をどうやって並べているのでしょうか。やはり、知識を持っていて著者名やキーワードから即座に広い棚の中のどこにその本が布置される(あるいは多箇所に併売されるべき)か判断できるのでしょうか。

 某大書店の棚は「ポスト構造主義」の後が結構長くて色んな人名プレートが差さっていました。素人目にはある時代以降に登場した人たちが全てそこに集約されているように見えてしまって、「ポスト構造主義」≒「その他」のような印象を受けます。そう思っていたら『現代思想』というムックの2014年1月号の特集に「ポスト・ポスト構造主義」という言葉を見かけたりして、門外漢には、もう何か新しい名称を付けたほうがいいのでは、と思ったりもします。

 さて、「分析哲学」ですが、この本に登場する人名を目次から順に拾ってみます。

 マルクス

 アームストロング

 ウィギンズ

 サール←このあたりから耳にしたことのある方の名前が登場します。

 グライス

 ソシュール←『一般言語学講義』・シニフィアンシニフィエは聞いたことがあります。

 デリダ脱構築東浩紀、というイメージを持っています。

 チョムスキー生成文法、UGという言葉は聞いたことがあります。

 カッツ←見た瞬間、ダンカン・ワッツを連想していました。

 フォーダー

 モンタギュー

 D・ルイス

 グッドマン←『世界制作の方法』はむかし読みましたが内容は覚えていません。

 スタイルネイカー

 クリプキ←いろんなところで目にする名前のような気がします。

 デイヴィドソン

 ダメット←下に登場するデネットと混同することが多いです。

 パトナム←クリントン、という言葉を連想するのはヒラリーのイメージが強いから

 デネット

 ラカトシュ木鐸社から出ていた本の著者だったような記憶が・・・

 ファイヤアーベント←アナーキズムというキーワードしか連想できません。

 ヘッセ←ヘルマン、じゃないですよね。

 ローティ

以上、目次から人名のみを重複を避けて抜き出しましたが、私の知識というよりイメージはひどいものです。

 本書には見出しになっていないだけで、他にも幾人もの哲学者が登場します。彼/彼女らの思想の説明、つながり、影響について簡潔にまとめられていて読んでいるだけで何かが分かったような気になってくる、精神的にいい本でした。

 そして、こういった風ににまとめたものを物すことができるジョン・パスモアと言う人のすごさを感じる本でした。

 こんな感想しか書けないのが残念で仕方がありません。でも、なんとかとっかかりとして勉強していこうと思います。せめて、人名やキーワードを見たらどのあたりに位置する人、思想なのかが分かるようにはなりたいです。既に『哲学入門』(戸田山和久、ちくま新書)、『分析哲学講義』(青山拓央、ちくま新書)を読んでいることをすっかり棚に上げてしまっています。