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新川直司『四月は君の嘘』9巻 講談社

マンガの感想

『四月は君の嘘』というマンガの9巻目を読みました。
「舞台に立つのが怖いって感じるのは 一生懸命な証拠だよ」
TVを観ていると、小学生くらいの子たちが物怖じせずに大人と話している光景があったりする。そうでなくとも、舞台の上で観客を前に演じる姿があったりする。怖くないのかな、手が震えてどうしようもなくなったりはしないのかな、と考えたりもする。
上に引用したのは、主人公のピアノの先生の言葉。向けられているのは、13歳の少女。
主人公とその少女はこの巻の中で連弾で舞台に立ちます。その演奏シーンがとても良かったです。
何かに賭けるのは、結果がついてこなかった時、それまでの全てが無になってしまうようで怖い。それなら、最初から一生懸命でないほうがいい。どうせ真剣にやっていないもん、別に好きじゃないもん、とシラけた態度をとっていれば何かが繕えてしまえるように思える。
冷めた視点で考えれば、演奏の最中に彼女たちが内面でセリフのようなことを考えられるのか、と思ったりもするけれど、集中力が高まって演奏と自分が一体になっているような時は、まわりの全てが手に取るように「分かる」ように感じるのだと思います。
「その先にね チャラになる瞬間がある 悩んで わめいて 苦しんで もがき続けた数か月 何もかも報われる瞬間があるの」