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小林章『まちモジ』グラフィック社

この本を読もうと思ったのは同著者の『フォントのふしぎ』という本のことが気にかかっていたためです。新しい方のこちらを読んでみました。
書体デザイナーである小林さんが街を歩きながら標識や看板に使われている書体・フォントを観察しながらいろいろと説明をしてくれます。
「『STOP』探しの旅で気づいたのは、ヨーロッパでは『STOP』の標識が少ないということ。」(p.19)
フォントそのもの以外でも色々なことに気づいています。
「大文字だけの文章は、誰かを嫌って叫んでいるみたいに見える」(p,180)
これはJust My Typeという本から引用している部分ですが、原文では「CAPITAL LETTERS LOOK LIKE YOU HATE SOMEONE AND ARE SHOUTING」となっているそうです。確かに大文字だけだと叫んでいるように感じられます。
同じように、使われている書体によって受け取る印象は多分違っていて、眼に見える標識や看板に使われている文字によって気分も誘導されている面があるように思います。
何気なく見過ごしている街中のサインにも色々と面白い面があることが分かってとても面白い本でした。