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山田英春『巨石』早川書房

「ウィルト・サイクスの言葉通り、『石は人の願望に合わせて自在に姿を変える』のだ。」(p.284)
山田英春さんが10年近くをかけて訪ね歩いたイギリス・アイルランドに点在する巨石(ストーンヘンジなど)の写真と紹介が綴られた本でした。
掲載されている写真を見ていて感じたのが、まるで石に変えられた人間がそのまま残っているようだなという印象でした。実際、来歴を語る伝承には人が石に変えられたとするものもあるようで自分の発想の陳腐さを思います。
また、複数の石が円状に配置されているものが多いのですが、その様が人が車座に寄り合っているような印象で、でも、それは円の中心を向いて座っている様子、写真の視点からは石が背を向けているような感じを受けたのですが、それは別に逆向きでもいいように思えて最初に引用したように自分の願望に合わせたように写真を見てしまったのかなと思います。
この本に載っている写真は自分好みのものばかりで、実際に行ってみたくもなったし、石にも興味が沸いたので関連する本をもう少し読んでみようと思います。