四宮しの『魔女と猫の話』少年画報社

このマンガを読もうと思ったのは、あるブログの記事を読んだためです。設定を聞いてライラの冒険シリーズの人間とダイモンの関係を連想しました。
「君がそう決めたのなら僕は君を手伝うよ」(p.23)
魔法学校に通う少女たちは13歳になると一生のつきあいとなる守護猫を召喚してよいことになっています。この猫は独自の人(?)格を持っているし召喚主と会話をすることもできるのですが、人間がもっている資質や未来・可能性を可視化したものに見えてしまいます。
自分の中にある可能性は自分がそうなりたいと思った時に力を貸してくれるのかもしれません。
ジブリのアニメ版『魔女の宅急便』で主人公キキが魔法を使えなくなる展開があるのですが(一緒にいる黒猫ジジとも会話ができなくなります)、再び使えるようになるきっかけが友達の命を助けるために魔法を使いたいと思ったことにあるように見えて、それは魔女として生まれた少女が自分の意思で魔女である/なることを選んだ瞬間のようにも見えて、与えられただけで自分で選んでいない力は懐疑に対して抵抗力が低いのかもしれないと思ったことを思い出します。
「あれもこれもしたいけど どうしようじゃなくて あれとこれは絶対にして見せると決めて 何が必要か考えて行動する」(p.165)
これからの進路に迷う中高生が読むと思うところがあるのではないかと勝手に思います。