加藤元浩『C.M.B.』22巻 講談社

C.M.B.』というマンガの22巻を読みました。この巻には「夏期補講授業」「ガラスの楽園」「螺旋の骨董品店」が収録されています。
「死せる者を見たことだと思うんだ」(「ガラスの楽園」)
ダーウィン自然淘汰を思いついた理由を探偵役の男の子はこう考えています。
「正解が一つしかない勉強をする理由はね 自分が間違えることを知るためにやるんだよ」(「夏期補講授業」)
「ガラスの楽園」のお話の続きがあるとすれば、主人公たちが発見することになるのはダーウィンが犯した「間違い」のはず。それは島の生態系だけではなく何を揺るがすことに、あるいは確かなものにするのかな。
「いろんな正解のある学問こそ人生には大事なんだ」(「夏期補講授業」)
と説教をする先生は正解が一つしかない勉強から得られるものがあるか、という風に問いを立ててはいない。一つしかない正解の傍で「死んでいった」いくつもの回答たちを見てはいない。このお説教をくらった男の子はお話の中で自分がした失敗もその理由にもきっと気づいている。学んだ男の子と自分の間違いを認められなかった先生。
「螺旋の骨董品店」も友人に言わせれば知りたくなかった知人の裏側が事件の解決に繋がっていました。
今回の『Q.E.D.』も『C.M.B.』も人生のことを考えさせられる内容でした。