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加藤元浩『Q.E.D.』43巻 講談社

Q.E.D.』というマンガの43巻目を読みました。この巻には「検証」「ジンジャーのセールス」が収録されています。
「だってこれはただの再現ですよ!実際の事件とは違うんですから!」
「検証」を読んでいて上に引用した部分がとてもひっかかりました。実際の事件の中には存在していて再現の中には存在しなくなってしまうもの。普段は横にならないところで不意に横になってしまったために見えてしまう箇所、例えばデスクの下。そこにあるはずがないものがあると認識がなかなか追いついていきません。見てはいけないものを見てしまっているのかもしれない、と気づきはじめても認識してしまってはイケナイようにブレーキをかける部分もあってできることなら見なかったことにしてしまいたい。たまに聞くホラー話でコンビニに執拗に誘う理由がベットの下に知らない人がいたから、というもののような。
再現の中で犯人が知られたくないものが見えなくなっていることに気づいてしまったなら、自分が気づいていることを犯人が知ってしまうことは危険なことに思えて、以前『叫びと祈り』を読んだときに感じたことを思い出しました。
「ジンジャーのセールス」は、自分がそれまで武器にしていたものを使えなくなった時に諦めてしまうのではなくて、それでも立ち向かい続けるのがプロフェッショナルのひとつの形かな、と考えさせられました。あるドラマの中で浅丘ルリ子さん演じる女性が言っていました。自分らしくやるっていうのは、何をするかじゃなくてどうやるかじゃない?といったようなことを。