似鳥鶏『理由あって冬に出る』創元推理文庫

この本を読もうと思ったのは、題名がずっと気になっていたためです。
「どうして誰もいない夜にしか出ないんだろう。みんなに会いたくないのかな?」(p.44)
女子高生失踪をきっかけに幽霊が出るという騒ぎが持ち上がった学校。その幽霊事件の真相を探っていこうとする高校生を描いた日常性の学園ミステリ?、といった感じのお話でした。
読んでいて思ったのは、女子高生行方不明事件の真相なのですが、これって学校に通えなくなることなんだろうか、ということです。通えなくなること自体は分かるし、状況と学校次第だということも分かるのですが、そういう展開になったときに、学校を辞めるということがすんなりと受け入れられるというか、誰も変だと思わないようなのが気になります。そう思うのは、学校は卒業しておいたほうが絶対いい、という学歴神話のようなものに私が縛られているからでしょうか。