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ジーン・レイヴ、エティエンヌ・ウェンガー『状況に埋め込まれた学習』産業図書

この本を読もうと思ったのは、『本を生みだす力』を読んでいる内に気になってきたことがあって、この本はその気になったことを考える助けになるように思ったためです。
社会学者ライト・ミルズが動機の語彙論を述べた論文の題名は「situated actions and vocabularies of motive」といいます。この本の原題はSituated learningです。題名を見た瞬間から動機の語彙論を連想してしまっていました。
動機の語彙論は、人が何かの動機を表明するとき、「本当の」動機を言うというよりも、動機として受け入れられる語彙から選んでいる、いったような考え方なのですが、この本で書かれていた学習の過程も、ある実践集団の中で既に集団のメンバーである人の示す知識ややり方などが動機の語彙のような役割を持っていて、集団の新参者はそれを参照して知識をつけたりやり方を身に付けたりしているように感じられて、似ている気がしました。