マイケル・ポランニー『暗黙知の次元』ちくま学芸文庫

この本を読もうと思ったのは、ずっと気になっていたためです。
暗黙知が機能しているとき、私たちは何か別なものに向かって注意を払うために、あるものから注意を向ける(attend from)のだ。」(p.27)
読んでいて、前に河合隼雄さんの本で読んだユングのコンプレックスのことを連想してしまいました。河合さんの本で私が感じたコンプレックスのイメージは足ツボと内臓のような感じのもので、押しているのは足のツボなのに、効いているのは内臓のように、人にとって例えば何かのイメージが与える影響が実は他の物とのつながりによっているとしたら、そのイメージと他の物はコンプレックスを形成している、というような感じ。この本で言われている「暗黙知」はコンプレックスに似ているような気がしました。
ユングの本が並んでいる棚をぼーっと見ていると「無意識」というキーワードに接触する機会が多い気がして、「無意識」と「暗黙知」という言葉を並べてみると、言葉の感じだけですが、似ているようにも感じて、関係があるのかな、とぼんやりしました。