岩岡ヒサエ『土星マンション』7巻 小学館

土星マンション』というマンガの7巻目を読みました。最終巻でした。完結していました。8/30は『マスターキートン』だけじゃないよ、とどこへともなくつぶやいてみる。

「今度も知らないうちに永遠に会えなくなる、
 この人もそんな風にいなくなる。
 そう思ったら、
 とにかく、堪らなくなってました。」(pp.33-4)

この巻では、ある人の陰謀が進行していくのですが、その過程を読んでいると、自尊心って、相手の土俵に立たなくては持てないものなのかな、と思えてきます。
「下層の人間が奴らに劣らないということを見せてやるのです。」(p.150)
このマンガで描かれていた「下層の人間」が「上層の人間」に劣らないことは、多分、読者にとってはよく分かることで、それが分かるのは、何か大きなことを成し遂げるからではなくて、例えば自分の仕事をきっちりやるといった風に自分の生活をちゃんと送っているというか、そんな風に「きちんと」とか「ちゃんと」といったもしかしたら今では死語になってしまうかもしれない言葉がピタっとあてはまる生き方をしているからのような気がします。
「質のいい製品はどこかで作り続けてくれ。とても大事なことだと思うから。」(p.135)