フェルナン・プイヨン『粗い石』形文社

この本を読もうと思ったのは、若手(に限らないけれど)建築家さんを特集している文章を読んでいて、愛読書としてこの本をあげている方が結構いて気になっていたためです。副題が「ル・トロネ修道院工事監督の日記」となっていて、その通りの内容の本でした。
「それは血を欲し、石の削り手の目を襲い、力を消耕し、体から水分を奪い、私の兄弟たちを殺す。」(p.233)
今現在の工事現場の安全管理がどうなっているか全然知らないのですが、昔の工事って危なかったんだろうな、と思ったりして、日本でも普請とかに駆り出されることがあったような気がするのですが、それも危険だったんだろうな、と思いました。
そういう側面を知っている人が出来上がった建築を見ると、そのことを含めて見てしまうから、また違った風に見えるのかな、とも思いました。