カーマイン・ガロ『スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン』日経BP社

この本を読もうと思ったのは、プレゼンにちょっとだけ興味があったためです。
ジョブズの準備の仕方やプレゼンテーションのやり方を正確に学びさえすれば、誰でも、あのすごい力が使えるようになる。」(p.7)
と、いうわけでアップル社のカリスマ、スティーブ・ジョブズさんのプレゼンの特徴を説明した本でした。ちょっとやさぐれ気分だったので、こういう本を書いているわけだから、ジョブズさんのプレゼンが職人技で彼にしかできない、という結論には至れないよなー、とか、やってみたけどうまくいかなかったときは、「正確に」学ばなかったとかビジネス書によくある逃げ道が用意されているよなー、とか思ってしまいました。ちょっとだけです。
この本を読んでいて感じたのは、ガロさんがジョブズさんに惚れ込んでいる、ということでした。アップル大好きな人のことを聞くことはあるけれど、みんなこんな風に熱狂的な感じなのかな。多分、書かれていることを実際にやってみると、効果はあるのだろうし、プレゼンはよくなるのだろうけど、それでもなんか割り切れなさを感じるのは、恋は盲目というか、あばたもえくぼというか、そういった部分があるんじゃないのかな、と感じてしまうからかもしれません。でも、それはガロさんのパッションを伝えることに成功している、ということで、ジョブズさんがすごいということが伝えたいことだとしたら、それもちゃんと伝わっているということで、成功になるのかもしれません。