スチュアート・カウフマン『自己組織化と進化の論理』日本経済新聞社

この本を読もうと思ったのは、複雑系関係の本の中で有名そうだったためです。
「あなたにすてきな人生観を教えてあげよう。ベストを尽くしなさい。」(p.426)
書かれていることはほとんど理解できなかったけれど、カウフマンさんが「砂山と自己組織化臨界現象」(pp.415-)に触れた後で述べている人生観は印象的でした。
「あなたの最善と思われる一歩が、もしかしたらあなた自身を連れ去ってしまうような雪崩を起こす引き金となるかもしれないのである。そして、砂山のどの砂粒が小さな変化を引き起こし、またどの砂粒が大変動を起こすのか、あなたもほかの誰も予言することはできないのである。」(p.426)
と、したら、どうすりゃいいのさ、と思ってしまいそうになりますが、それへの答えに上で引用した人生観はなっているように感じられて、たまたま自分が読んだ本の著者がそうだっただけかもしれないのですが、『非線形科学』といい、この本といい、複雑系に関する研究の中には人間をそんな考えに導く何かがあるんじゃないのかな、と根拠の全くない妄想をしてしまいます。