浦沢直樹『BILLY BAT』6巻 講談社

ビリーバット』というマンガの6巻目を読みました。
「頭の中のラジオが何言ったって あたしは言いなりになんかならないから!!」
ジュリアン・ジェインズの『神々の沈黙』を読んだばかりなので、このマンガで描かれているコウモリがその本の中で言われている神の声、つまり二分心の右脳から声が言語・視覚化されたものではないのか、という感じを強く受けました。
それと同時に連想したのが、TVでやってた『アジャストメント』という映画の紹介で、それを観たときはエンデの『モモ』の灰色の男たちを連想したのですが、いずれも眼に見えなかったり、言語になっていなかったり、要するに意識されないもので、それが例えばコウモリのように視覚化されると、フィクションだとして「ウソ」だと捉えられるかもしれないけれど(本当は「ない」のに「ある」ものとして描かれている)、このマンガでコウモリを通して行われているのは、意識しなくても「ある」ものを意識することかもしれない、という気がしてきました。