栗木京子『短歌をつくろう』岩波ジュニア新書

この本を読もうと思ったのは、短歌に興味があるためです。
「短歌を詠む以上は、自分の思いをできるだけしっかりと相手に伝えたいものです。たとえ伝わらなくても、自分自身の気持ちと向き合って、何とか言葉に表してみようとすることはとても大事。」(p.31)
日々の生活の中で、何かを見たり聞いたりしたときに、自分の中で何かが動いたように感じることがあります。短歌を読むときに、詠んだ人の中でも何かが動いて、それを言葉でうまく捉えられたんだな、と感じて羨ましく感じることがあります。だから、短歌のことが気になるんだろうな、と思います。
例えば、松村正直さんという方の短歌が例にとられているのですが、そこでは、就職面接に際して差し出す履歴書に貼られている自分の写真を人質のようだと捉えられています。面接、という緊迫した場面でそんな風に認識してしまうことの可笑しさというか、傍から見たときののほほんさというか、そんな感覚が好きなんだろうな、と思います。

汽車が行き覗く線路に咲いているオオイヌノフグリ誰ぞ知る