芦奈野ひとし『カブのイサキ』4巻 講談社

カブのイサキ』というマンガの4巻目を読みました。
「初めての人にはくわしく言わない 知らないで突っ込んでったほうがなんとかなる道だよ!」(p.27)
本やマンガを読むときに、このタイミングで読んでよかったと思えることが度々あります。この巻もそんな一冊でした。
養老天命反転地、という場所に行ってきました。とても不思議な場所でした。行きたい先があるのに、そこへ登る道(というか、斜面ばっかりなので、どこをステップするか)が分からなかったり、登ったはいいけど、降りる足順が分からなかったり。行先があると思って入った先が行き止まりだったり、きっとどこかに通じていると思って入った道がどこにも通じていなかったり。そんなことを体験していると考えてしまいました。これって、ほかの事を示唆しているのかな、と。でも、そこで考えてしまったことについて更に考えてしまいました。
あの場所は平衡感覚や遠近感がズラされる、と聞いていました。多分、あそこでは体験するべきで、考えてしまってはいけないのかもしれない。でも、考えてしまった。荒川修作さんたちが企図したことはなんだったんだろうとか。
「昔から使われてる道なんだから 考えてみれば通れて当然」(p.46)
分かっているのは通れる、ということだけ。詳しいことは分からないまま突っ込んで状況に応じて舵を切る。そんなもんかな、と思います。
養老天命反転地は、めまいを持っている人には危険かもしれないけれど、実は楽しかったりして、その楽しい、という部分は別の「道」でも本当はあるのかもしれないな、と思います。