木本雅彦『星の舞台からみてる』ハヤカワ文庫

この本を読もうと思ったのは、SEのお話ということで興味を持ったためです。
「電車の天井に青空でも投影すれば、多少は気分も晴れるのではないだろうか。」(p.84)
私が勤めている会社の休憩室には窓がありません。文字通りの意味でも、比喩的な意味でもとても空気が悪いです。一度、青空の写真を大きく引き伸ばして分割してこっそり壁一面に貼っておこうかと思ったことがあります。頭に来ることがあった日は特に。結局、写真を用意する技術がなくてやめたけど。
主人公の発想がそのことととても似ている気がして、なんとなく共感しながら読みました。
「本気のふりしているだけの人に対して、本気でぶつかっても疲れるだけだ。」(p.31)