川端裕人『動物園にできること』文春文庫

この本を読もうと思ったのは、積読本になっていたためです。
「動物園を好きであると言明しつつ、動物園の存在を正当化するのが難しく感じる瞬間もある。」(p.13)
そんな複雑な感情を抱えた川端さんが主にアメリカの動物園を取材して書かれた本でした。
この本を読みながら私は川端さんが書かれた小説のことを思い出していました。多分、『川の名前』だったと思うのですが、某24時間やる番組について批判的な描写があったと記憶しています。川端さんの経歴を考えると、当時、自分が働いている会社がやっていることをそういう視点で捉えていたのかもしれない、と小説を読んでいるときに感じた覚えがあって、この『動物園にできること』を読んでいて、やっぱりそういう風に感じてらしたんじゃないのかな、と思いました。