鹿島田真希『ナンバーワン・コンストラクション』新潮社

この本を読もうと思ったのは、前に読んだ建築関係の本を紹介する本の中で知って興味があったためです。
「では、ミッキーマウスを知らない人間にこの建物を見せたとしたら?」
「ただの曲線、あるいは違うものを連想するかもしれません」(p.76)
お話の最初の方である教会について登場人物たちが会話をしているシーンがあります。教会の名前は伏字になっているので直接にはわからないのですが、完成した年と場所は書かれているので検索するとそれらしい建築が分かります(wikipediaのページ)。このページの画像を見て私は『エヴァンゲリオン』の使徒を連想してしまいました。
該当箇所を読んでいるときは特に思わなかったのですが、上に引用したディズニーに関する建物についての会話を読んでいて、使徒を連想したけれど、実は使徒とは似ていないのかもしれない、と思いました。実際に形として似ていると感じたのは、『Xenosaga』に出てくるロボット?の造形なのかもしれません。でも、何らかの意味とイメージの横滑りで連想したのかもしれません。
いずれにしても、画像を見て私が連想したのは、予めアニメだったりゲームだったりを知っていたからで、仮にそういった知識がなかったとしたら、まったく別のものに見えていたかもしれなくて、その流れは知識が建築を読むというものだけれども、逆に建築を見せられたり、建築の中にいることで逆に物事を見たり感じたりする枠組みを与えられる(というか感覚的には感染させられると言ってしまいたいのですが)側面があるのではないのかな、と思いました。
そんな風に考えると、東京都都庁のことを言っていると思われる箇所がある(p.84)のですが、平松剛さんの『磯崎新の「都庁」』のことを思い出してしまって、現都庁の代わりにフジテレビがその場所にあったとしたら、何事かが変わっていたのかな、と考えてしまいます。