オリヴァー・サックス『音楽嗜好症』早川書房

この本を読もうと思ったのは、音楽が気になっていたためです。
「メロディーの機能障害は通常、右脳半球の損傷に伴って起こるが、リズムの心象形成にはもっとずっと活発で広範囲にわたり、左脳半球だけでなく、大脳基底核、小脳、その他の部位のさまざまな皮質下システムがかかわっている。」(pp.152-3)
私が音楽について気になっているのは、惹かれるものと惹かれないものの違いと速い曲と遅い曲の違いです。
前者については、コード進行や調やリズムで自分の好みに共通性があるのかどうかが気になっていて、それがほかの人にも通じるところがあれば、逆にそういった風に受け取られることを狙ってその特徴を使っているのかどうかとか考えられるようで気になります。単純に自分の好みを知りたいということなのですが。
後者のほうは、音楽の速い/遅いってなんだろなと思うことがあって、ジョン・ケージの『4分33秒』とかでも速い「演奏」と遅い「演奏」があるのかなと思ったりして、単純に考えると小節の中に音符が多いほどその演奏を聴いて速いと感じるように思うのですが、仮に同じ演奏時間の別の曲があるとして、一方が速くて一方が遅かったとして、演奏のはじめから終わりまでに経過する時間は同じで、到着する時間は同じなのに速度が違って感じられるということは、音楽の速い/遅いを感じるときは、想定された単位的な時間の中での音符の多寡を指標にしているのかな、と思ったりして、それって実無限のお話に似ているな、と思ったりして、興味があります。
と、いうわけで読んでみたのですが、上に引用した箇所くらいしかひっかかってきませんでした。