森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』角川書店

この本を読もうと思ったのは、本屋大賞ノミネート作だったためです。
主人公は小学生の少年で、歯科に勤める「お姉さん」に好意を持っている、という設定(なのかな?)です。
「喫茶店の窓際に座り、ノートをとったり、本を読んだりしている。」(p.24)
その「お姉さん」についてこんな風に描写されていたりします。以前、同僚と韓国料理屋さんで待ち合わせたときに、入り口のドアを開けて目に入った光景がとても印象的でした。先に来ていた彼女は本を読んで待っていたのですが、その読書する姿がとても画になっていて、写真にとって残しておきたくなるような図でした。私が例えば駅のホームとかで本を読んでいても絶対そんな風にさまにはならなくて、本を読んでいる姿がさまになる人のことがとても羨ましくなります。
と、いうわけで、作中の「お姉さん」にその同僚の姿を重ね合わせて読んでしまいました。やっぱり、男の子はあういう雰囲気に憧れるのかな、だから主人公の彼は隣にいる同級生の気持ちに気づけないんだろうな。
この本を読んで思ったのは、初恋とか好きという言葉で象ることを知る前の、自分では気づけない人への好意を持つことが子どもの頃にできていたら良かったのにな、ということでした。
「人を好きになることは恥ずかしいことではないとぼくは思うのだ」(p.180)
大声ダイヤモンド』?