清水玲子『秘密』9巻 白泉社

『秘密(トップ・シークレット)』というマンガの9巻目を読みました。
「この家―この世界・・・ヘンなんです 殺人鬼の脳のMRIの中に入ってしまったように」(p.184)
このマンガを読んでいて、残虐な殺人でもそれほど動じずに読めてしまうのは、自分がいるココとは別の事だと思い込んでいるからで、最近刑事ドラマなどで刑事が犯罪について口にするときに、自分たちもその被害者となる可能性をその瞬間にどれほど感じているのだろう、と考えてしまうことがあるのですが、そんな犯罪と自分との距離が実はそんなにへだたりがないことに気づいてしまう契機があると不安になってきます。
これまでは、自分が読んでいる主人公側(の世界)に狂気が向けられることをそれほど感じずに読めていたのが、この巻では大きく変わってしまっていて、とても重苦しいお話でした。