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『相棒 劇場版Ⅱ』

『相棒 劇場版Ⅱ』という映画を観てきました。この映画を観ようと思ったのは、今日がたまたま休みになって、この日に休みなのに普通の休みのように過ごしたとしたら、なんか負けのような脅迫観念を感じてしまって、普通の休みとは違ったことをしようと思ったためです。でも、映画を観にいくくらいしかなくて、たまにある休みと変わりはしないのだけれど。

お話しとしては、CMでさんざん流れているシーンとか篭城事件とかは、ほんの入り口で、全体としての正義と個人としての正義の対立が描かれていたのかな、と思います。

小野田官房長と杉下警部との対立のシーンがあって、そこで官房長が言っていたことは、個人として間違っている可能性は認めつつも、それを全体へと敷衍する過程への無自覚を含んでいるように感じられて、対立する杉下警部の「正義」には真実の追求にこだわっているようでありながら、真実に照らして正しい/正しくないといった基準とは別に、個人が感じたり困っているからという理由での反対も含まれているように感じました。

杉下警部が実行犯にあなたは被害者たちを数え忘れている、といった意味のセリフを言うシーンがあるのですが、そのセリフを聞くと余計そう思えてきます。

展開としては盛りだくさんで、最初の方の神部警部補と大河内管理官のシャワーシーンとか、最初の方のシーズンで大河内管理官がいつもかじっているのがただのラムネだと分かる話数を考えると意味深なシーンかもしれないし、篭城事件に対する強行突入をかたくなに否定するシーンは、特命係が誕生したお話しが伏線として効いているようにも見えましたし、最後の方の「事件」も今放映されているシーズンの時系列を確認したくなるようなものでした。