田辺イエロウ『結界師』31巻 小学館

結界師』というマンガの31巻目を読みました。

「どんな犠牲を払おうともだ。」(p.33)

言葉としてはとても陳腐で使い古された表現でも、そのときその場所その瞬間、そしてその人の口から言われたことで今までと全く違って響く言葉、というのはあると思います。

少年マンガのセリフにそんなこと感じちゃって、どうなんだ自分、という思いがないわけではないのですが、守りたかったり大事にしたかったものが喪われていくを黙って見ていなくてはいけなくなる局面のことを考えたり、そこを通り過ぎたあとも見殺しにした責めを抱えていくのも自分自身だけであることとかを考えてしまって、とても印象的なセリフでした。

それを体感として「知っている」人から、やがてそういう状況へ殉じていかなくてはいけなくなる若者への言葉だったから、余計そう感じたのかもしれません。