岩岡ヒサエ『土星マンション』6巻 小学館

土星マンション』というマンガの6巻目を読みました。

「誰がそれを認識してる?下層住民が良い様に使われてるだけだ。」(p.49)

自分の仕事の意味について語った主人公に対してある登場人物が言った言葉です。

反対の示し方としてストライキやボイコットという手段があるかと思います。でも、その手段で迷惑を被るのは、反対であるという意思を表示したかった相手ではなくて、サービスなり何なりを受容している人たちで、そこで不便を被った人たちは、大元ではなくて、そこで手段を行使した現場の人たちを糾弾するかもしれない。うまくいかなったり、危険な仕組みを強要されて、挙げ句その責任も押し付けられるとしたら、まさしく「良い様に使われているだけ」かもしれません。

「情報をもたない者は責任を負うことができないが、情報を与えられれば責任を負わざるを得ない。」(ヤン・カールソン『真実の瞬間』p.2)

別の登場人物は、施設の設備が危険であることを隠蔽する上司から「嫌なら辞めろ。お前で何か変えられるなら、変えてみろ。」(p.97)と言われていました。

責任を持つ、と言った時に誰に対してのものなのか、仕事をするときに大事にするべきなのは何なのか、といったことをぼんやり考えた巻でした。