エイミィ・ステュワート『ミミズの話』飛鳥新社

この本を読もうと思ったのは、ミミズが土を耕すというお話しに興味があったのと、最近、ミミズをとんと目にしないためです。以前は、夏の暑い日とか、アスファルトの上に干からびて死んでいるのをたくさん見かけたのですが、最近は全く目にしません。単純に住んでいる場所が違って、土がないということかもしれないのですが。

「ミミズは土壌の組成を変え、水分の吸収・保持能力を高め、栄養分や微生物を増やす。つまり、農耕に適した土地を用意してくれるのである。」(p.25)

ミミズに対する世間一般のイメージはプラスでしょうか、マイナスでしょうか。私はマイナスではないかな、という印象をもっています。そんなミミズが実は大きな働きをしている、そんな風に評価の転倒を見れるように感じてミミズの話に興味を持つのかもしれません。ミミズの実物を素手で触るのはちょっと無理だけど。

「最下層労働者を擁護し、集団の力の価値を認める、平等主義的な立場からミミズを見ているのである。」(p.114)

ミミズに魅せられたダーウィンについてこんな風に書かれています。また、ダーウィンのミミズへの傾倒を病気がちだった彼の状態との対比で捉えてもいます。

何かに惹かれたり、関心を持ったりするとき、それは自分に欠けているものへの憧れが表れているのかな、と考えたりしました。