村瀬拓男『電子書籍の真実』マイコミ新書

この本を読もうと思ったのは、電子書籍に興味があるためです。

この本では電子書籍を「何らかの編集行為が介在し、出版物として有償の流通を想定して作られたもの」(p.85)として、ブログなど個人的な著作物を除いたものとして定義しています。

読んでて引っかかったのが、電子書籍配信事業者による「検閲」について書かれている部分でした。事例としてあがっているのは、講談社のコミックがアップルに配信を拒絶されたこと(p.142)や、米アマゾンの『1984年』回収事件(p.145)などでした。

学生時代、レポートなどで参照URLをつける場合は、ネットの情報は変化するので、そのページを見た日付を入れなさいと指導された覚えがありますが、電子書籍として出回っているテキストの真正性が話題になったりするのかな、とちょっとぼーっとしました。電子書籍で読んだ人が、紙の方では結末が違っているとかいう情報に振り回されたりしなかったり。ついでに『攻殻機動隊』の個別の11人のお話しも連想したりして、そういえば、『ライティングスペース』という本を読んでおけばよかったなー、と思ったりして、本の内容とは別のことを結構考えた読書でした。