イヴァン・イリッチ『脱病院化社会』晶文社

この本を読もうと思ったのは、柳原和子さんの本で参考文献にあげられていたためです。積読本から引っ張り出しました。

「社会は、何が病気を構成しているか、誰が病気か、病人に対して何をするかを決定する権利を意思に譲渡してしまった。」(p.14)

「どんな社会でも安定しようとすれば証明書つきの異常を必要とする。」(p.90)

この本を読む前に、自分が言っていて欲しいと思っているような内容を見つけるのは簡単だったのですが、読んでいるうちに、イリッチさんてどんな方だったんだろう、と考えていました。

この本で行われている医療批判は文明とか科学とか技術とか、何か大きなものの中で捉えた医療に対してのものに感じられて、私の病気とそれに対する医療といった個人的な問題になったとき、そんな風には言えないような気がしました。