神野直彦『財政のしくみがわかる本』岩波ジュニア新書

この本を読もうと思ったのは、前にこの本が分かりやすいとどこかで聞いた覚えがあって、『ブレア時代のイギリス』の中で神野さんの名前を見て思い出したためです。

「いま問題になっているのは、税率を引き上げようということです。引き上げるとしても、税率10%以上になるというのは大変なことですから、」(p.82)

この本は2007年刊でした。

「消費税を増税しようとしている日本は、どういう社会をめざしているのでしょうか。」「国民がおたがいに助けあって生きていく社会をめざしているとは考えられません。」「政府は国民の標準生活を保障する社会をめざすとも考えられません。」(p.92)

この本は2007年刊でした。

「現在日本でおこなわれようとしている、財政再建のために消費税を増税しようという政策は、この典型です。なぜなら、消費税は負担が逆進的で、貧しい人に負担が大きく、豊かな人に負担が小さいからです。」(p.137)

この本は2007年刊でした。

読んでてドキっとなったのは次の箇所です。

「自動車がいったん普及してしまうと、ガソリンは価格弾力性が低くなります。」(p.73)

自動車とガソリンの関係が、他の何か新しいものでも起こりえて、その価格弾力性低下のために逆にその何かを普及させようとすることってないのかな、と素朴に考えました。