清水栄一、下口智裕『鉄のラインバレル』1巻 秋田書店

鉄のラインバレル』というマンガの最初の巻を読みました。このマンガを読もうと思ったのは、前に会社の先輩が結局、王道的なマンガが面白いというようなことを言っていて、その時に、だから最近アニメになっている『鉄のラインバレル』も面白いんじゃないか、って言っていて引っかかっていたためです。

「何故お前はそこまで力を欲しがるんだ」(p83)

ある日事故にあった主人公は、その事故がきっかけでロボットを操ることのできる「ファクター」になります。で、いろいろあるお話しのようでした。

この巻を読んでいて思ったのは、昔やっていた『無限のリヴァイアス』というアニメのことでした。リヴァイアスは、確か事故だったかテロだったかで宇宙に子どもたちだけで放り出されてしまう話なのですが、そこで描かれる子どもの世界とそれが崩壊しそうになったりしなかったりという様は、大人がいないことの恐ろしさを感じさせるもので、大人の世界は汚いとして、忌避されることはあるかもしれないのですが、そんな建前だけで成り立つような大人の世界がタガのように働かないと、それはそれで怖いかもしれない、と思う内容でした。大人がいない、ということはそのアニメを連想するのですが、大人になれない、ということについては新井素子さんの『チグリスとユーフラテス』を読んだときに考えたことがあります。

で、このマンガでロボットという力を得ることになる少年は「大人」ではなく、とても危なっかしい感じがしました。

「なるほどいかにも中学生らしい発想だ」(p107)

スポーツの世界とかで、若い子たちが活躍しているのが報道されることがあるかと思うのですが、できることとそれを支える精神面のことを単純に区別して考えることができるとして、どちらかがどちらかに喰われることってないのだろうか、と変な連想をしてしまいました。