加藤元浩『C.M.B.』10巻 講談社

C.M.B.』というマンガの10巻目を読みました。この巻には「その差6千万年」「釘」「地球最後の夏休み」「ヒドラウリス」の4つのお話しが収録されていました。

この巻で一番印象的だったのは「地球最後の夏休み」でした。この話数の「犯人」の過去の動機が語られるシーンで、主人公たちの現在のシーンがオーバーラップするようになっているのですが、話数の最初の方から、それとなく触れられていた遊びに来なかった理由がうまい具合に動機と相乗して、この話数で言おうとしていることに説得力が持たされていたように思いました。

ただ、その「犯人」がやったことが当時の他の人たちにとって正しいことだったとしても、「犯人」自身にとって正しいことだったのかなあ、と思うとともに、最後の方、「犯人」が語っているのですが、選択が正しかったかどうかを決めるのは未来の自分かもしれないのですが、自分で選択したということを理由に、正しいかったんだという風に未来の自分が無理した判断をすることってないのだろうか、とも思いました。過去(とそれに連なる今)を否定したくないために、正しかったんだと思い込もうとすることってあるような気がします。