緑川ゆき『夏目友人帳』5巻 白泉社

夏目友人帳』というマンガの5巻目を読みました。

「ここにはどれくらい独りで?ひとりはきついかい?」

この巻の最初のお話しでは、人魚の肉や血と不老不死との関係が軸となっています。で、よく自分と遊んでくれていた女の子のことを人魚がこんな風に思っているシーンがあります。「何だ君もやっぱりそれが目的だったのか」。前の巻で、夏目くんが打ち解けつつある男性に対して、友人帳を持っていることを言ってしまうと、彼も友人帳を目当てにして自分のことをかまってくれていると思ってしまうんじゃないか、とニャンコ先生が指摘していました。相手の「本当の」気持ちって分からなくて、それでいろいろ難しいことがあるかと思うのですが、相手自身も自分の「本当の」気持ちを分かってないことがあるんじゃないのかなー、と、ぼーっとしました。

あと、夏目くんが居候している家を妖から守るお話しがあるのですが、そこで彼のおばあちゃんが言ったセリフが良かったです。でも、彼女がそういった気持ちで家を守った後、その気持ちが向いている人と疎遠になることは多分、予想できたはずで、それでも家を守ったのは、ずっと独りでいて、独りに戻るだけだといった感じの諦観のようなものもあったからできたのかな、と勝手に思ってしまって、ちょっと切ない感じでした。