筑波君枝『こんな募金箱に寄付してはいけない』青春新書INTELLIGENCE

この本を読もうと思ったのは、あるブログの記事を読んだためです。

タイトルはキャッチーな感じですが、募金やボランティアと聞いたときに、自分もやらなきゃ、とか、偽善じゃないの?、とか、そういう風に思ってしまう、その思ってしまうということに焦点のあたった本だったと勝手に思います。副題は「『ボランティア』にまつわるウソと真実」となっていました。

印象的だったのは、第3章「優先席には"あなた"が座ろう?」でした。簡単に言うと、「本来」優先席に座るべきはずの人のために自分が座って確保して、「本来」優先席に座るべきはずの人に譲らない心無い人から座席を守りましょう、ということでした。

読んでいるうちに思ったのは、体調がすごく悪くて、優先席しか空いてなくて座っているのに、周囲の人からは、体調の悪さが分からなくて、なんとなく、なんでこの人、ここに座っとるの?という空気が車中に流れていることってあるなあ、ということでした。で、読み進めていくと、「内部障害」(と妊娠初期とか、端から分かりづらいけれど、座った方が楽そうなこと)ということに触れられていました。で、そういった困難を視覚化するものとして、「ハート・プラスマーク」や「マタニティマーク」などが紹介されていたのですが、そういったマークを悪用する場合って、あるのかなあ、とぼんやり思ってしまいました。

そんなこんなで考えてみると、信じる/信じない、とか騙す/騙される、といった中で働く損得勘定が募金とかボランティアとか言ったときに肯定的になるか否定的になるかに影響しているのかなあ、と思ってしまいます。