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『告発のとき』

告発のとき』という映画を見てきました。この映画を見ようと思ったのは、先日TVで稲垣吾郎さんがこの映画についてなんか言っていたためです。

あらすじは、軍から息子が脱走したという報せを受けた父親が探しにいくものの、という感じで、息子さんがイラク帰りというところからいわくありげな展開となっていました。なお、実話に感化されて作られた映画だそうです。

原題はIn The Valley of Elahというそうで、このエラー谷?については劇中、トミーリー・ジョーンズ演じる主人公がある子どもに語って聞かせるお話しの中で何のことか分かりましたが、キリスト教圏の人だったら、題名を見ただけで何がしかその意味するところを汲み取れるのかもしれません。ただ、そのお話しは、子どもに対して恐怖に打ち勝ったり、強者に勝つにはどうすればいいかという教訓めいたものでしめられていたと思うのですが、映画の題名としてテーマのようなものとどのように重なってくるのかピンときませんでした。

映画を見ていて気になったのは、色々な重なりです。夫が犬を虐殺したと警察に訴え出てくる女性が登場します。一方、お話しの後半部分で、ある出来事に関係する子どもを犬だと思うことにした、というか、犬に違いなかったという感じのことを言う人も出てきます。また、主人公が探していたのは、自分の息子ですが、お話しの最後のほうで、上であげたエラー谷のお話しについて子どもが母親に王さまはどうして子どもが戦うことを許したのかと問う場面があります。その問いが、主人公の回想の中で息子さんが自分をイラクから連れ出してくれと電話で言っているセリフに重なったり、主人公と妻との会話で、息子が従軍したのは、主人公の意向に従ったからか、息子自身の意志だったのかという内容があるのですが、それに重なったりしました。

先日、What Every Person Should Know About Warという本を読んだのですが、そこに書かれていたことがいちいち思い出されて、戦場に赴くこと、そこから還ってくることが、その後のその人の人生や家庭に影をおとすことを考えると、勝者というのはなんなのだろう、と見終わったあとにぼーっと考えてしまいました。