ミース・バウハウス『トミーが三歳になった日』ほるぷ出版

この本を読もうと思ったのは、収容所の壁のなかに絵を隠していたことに関するお話しだと聞いて読んでみようかなと思ったからです。

トミーという子の父親が収容所の中で、ドイツのやったことを再び起こさないための証言として残そうとした絵が壁の中に隠されていて、その父親の隣に収容されていた男性の話をもとに作られた本のようでした。

「トミーが見たこともないもの、もしかすると、一生見ずにおわるかもしれないものの、なんとたくさんあることでしょう。」(p37)前に読んだ本の中で、子どもが読む本は、その子にとって初めての本かもしれないという内容があったのですが、本に限らず、この世の全てのことに子どもは初めて出会うのだなあと思って、小さい頃から収容所に入れられる生活って、そういった多くの「初めて」から引きはがされることであって、陳腐な言葉ですが、むごいなあと思いました。

今日は、これから出勤ですが、一歩外に出れば、青い空が広がっているし、ご飯もきちんと食べることができるし、思ったことをこうして好き勝手に文章にすることもできるし、ああ、平和なのだなあと思いました。