藤子・F・不二雄『ドラえもん』20巻 小学館

ドラえもん』の20巻目でした。

「ツモリガン」というお話しでは、相手に夢を見せることのできるガンが出てきます。で、お話しのオチのつけかたが、のび太くんがガンでドラえもんをだましたつもりが、ドラえもんをだましている夢をのび太くんが見ていた(ドラえもんのほうが先にガンでのび太くんを撃っていた)というもので、なんとなく、自分が現実だと思っているものが夢であるような気がして、不安になりました。

「天の川鉄道の夜」というお話しでは、冒頭から宇宙をかけていく鉄道が廃止されるに至った理由がほのめかされていて、お話しの最後に明かされるのですが、その理由を知ったとき、なんというか、哀しい感じがしました。

「悪いことばかりつづくもんじゃないよ。まじめに努力していれば、いつか・・・、夜はかならず朝となる。長い冬がすぎれば、あたたかい春の日が・・・。」(p112)これは「ぼくは、一生こんなふうに運が悪いのかなあ。」(同上)というのび太くんにドラえもんが言った言葉です。まじめにやったって、いいことなんてないような気がします。

「雪山のロマンス」というお話しでは、静香ちゃんがどうしてのび太くんとの結婚を決意したのか、その理由が描かれています。これを読んで思ったのが、静香ちゃん、本当に良かったの?ってことでした。