岩永亮太郎『パンプキン・シザーズ』7巻 講談社

パンプキン・シザーズ』というマンガの7巻目でした。

この巻で、諜報部のえらい人が出てくるのですが、その人は規則に実直な人で、例えば安全の確認できない飲み物を飲めないといって飲みません。この人の描かれ方を見ていると、浦沢直樹さんの『MONSTER』に出てくる刑事さんを思い出してしまいます。職務に誠実なのですが、うまく言えませんが、体面にこだわる感じでもなくて、違っていたと分かったときは、きちんと本当のことに従うというか、なんとなくそんな感じです。ハリソン・フォード主演の『逃亡者』でトミーリー・ジョーンズが演じていた刑事に似ていると思ったほうが分かりやすいかもしれません。たしか、最後の方で、ハリソン・フォード演じる医師の手錠を外すシーンがあって、「優しいんだな」って感じのセリフを言われていました。

で、印象的だったのは、規則を遵守することを考えたためです。例えば、職場などでも、いろいろと細かいというか、面倒くさい手順があって、部分的にショートカットすることで、効率的にできる部分もあるのですが、そういった面倒な手順をきちんと踏むことで、何か問題が起こったときに、誰が(何が)問題かよりはっきりさせられる側面があって、はっきりさせられないことで、その人の人間性というかそういったものからあらぬ疑いをかけてしまって、その人も、周りも嫌な思いをするということが避けられるような気がします。「規則ですから」という言葉は、嫌なもので、人間味がない気がしてしまいますが、規則のせいにすることで、そこで生きている人を「守る」側面もあるなあ、とこんなことを思って印象的でした。