藤子・F・不二雄『パーマン』2巻 小学館

パーマン』の文庫版の2巻目でした。

この巻で印象的だったのは、「母恋いパーマン」というお話です。お母さんが妹ばっかりかわいがっているように感じられるミツ夫くんが家出します。パーマン姿で。で、ある炭鉱町で女性に出会って、彼女が自分の息子のことをとても思っていることを知ります。で、事故が起こって炭鉱内に閉じ込められるのですが、空気がどんどんなくなっていく展開で、パーマンのバッジは口に加えると息ができるという設定なのですが、そのバッジを女性の息子さんに渡してしまいます。「これをくわえなさい。」(p133)渡そうと思うシーンでミツ夫くんが思い浮かべているのが、自分の母親のことと、その女性のことで、自分は母親に思われていないけれど、息子さんは彼のお母さんに思われているので、だったら、自分が生き残るよりも、彼が生き残ったほうがいいのではないかと考えたことが推測されてしまって、なんか悲しくなりました。

こういったミツ夫くんの気持ちは分かるのですが、誰にも想われていないって思えてしまっても、自分のことは他人と同じように大事にして欲しいなあと思いました。