ロバート・ウェストール『海辺の王国』徳間書店

この本を読もうと思ったのも、ロバート・ウェストールさんの本だったためです。

空爆によって、家族がみんな死んでしまったと思った少年が犬とともに放浪していくお話でした。「あの子たちには言えがある。ぼくにはないのだ。家のある人間と、ない人間のあいだには、ガラスの壁のようなものがある。」(p18)で、放浪する先々で海が出てきていました。

「ぼくは、もうじき、十三歳だよ。好きなようにできるようになる」「好きなようにできる人間なんか、いないんだ」(p253)これは、主人公の少年とある男性の別れのシーンです。戦争に限らず、いろいろな制約の中で毎日の生活って営まれているのかなあと思って、印象的でした。