黒田硫黄『セクシーボイス アンド ロボ』2巻 小学館

セクシーボイス アンド ロボ』というマンガの2巻目でした。

気になったのは、主人公の女の子の次のセリフです。「しないといけないのか。じゃあいやな仕事なんだ?」(p57)しないといけないと思っている時点で、自分がその仕事のことを嫌だと思っているとバレているのかなあと思って気になりました。なんとなく日々の中で、やらなくてはいけないことがたくさんあると思ったり口に出したりしていますが、それって、自分には嫌なことがたくさんあると公言しているようなものなのかなあと思ったためです。

「あら、私はね、結婚しそびれてしまったの。本を読んでいたらおばあちゃんになっていたのよ。」(p131)グサっとくるセリフでした。

このマンガを読んでいると、世の中の裏の部分を見ることが世知に長けることのように感じられるのですが、山本弘さんの『神は沈黙せず』の中で、ある校長先生が世の中をうまく生きていくために必要なのは真実ではなくて、嘘の扱い方だから、本当は子どもたちに嘘の使い方を教えたほうがいいのに、あえて真実(の素晴らしさ)というか、建前だけを教えている意味を考えて欲しいという感じのことを言っていて、そのことを連想してしまって、世の中を生きていくうえで、幸せになれる人というのは、どっちの側面に強い人なのだろうとぼーっと考えました。