稲見一良『セント・メリーのリボン』新潮社

この本を読もうと思ったのは、偶然読んだ『おいしい本箱Diary』というブログの紹介を読んだためです。最近、村上春樹さんが『長いお別れ』を翻訳されて、話題になっていますが、ハードボイルドってなんじゃろって思うこともあって、読んでみました。

印象に残ったのは、「今まで食ってきた街のやたらに高い料理は、あれは何だったのだ。」(p18)という箇所です。私は、コンビニを利用することが多いのですが、お弁当の値段とか、スーパーのお惣菜の値段と比べてしまって、どうしてこんなに差があるのかなあと思うことがあります。24時間利用できる部分もこみで値段設定になっているのかなとか思って、仮に同じような材料を使っているとして、高く作ってしまうことってあるような気がして、それってなんでかなあと思って印象的でした。

お話の中で一番印象的だったのは、表題作「セント・メリーのリボン」でした。主人公の男性は、無愛想だけれど、優しい人のようで、こういう登場人物を読むと、初対面とかで、一見、愛想のいい人って、実は裏では・・・、と思ってしまいました。

ハードボイルドって、『ルパン三世』の主題歌のようなものなのでしょうか。背中で泣いてる男の美学?