天野こずえ『ARIA』10巻 マッグガーデン

ARIA』というマンガの10巻目でした。

この巻の最初のお話「誕生日」では、仲良し3人組みがその中の一人の誕生日に3人一緒にいられるかということがテーマな展開なのですが、そういった友情が成立するのも、3人に男の影がないからで、女の友情なんて、恋愛の前にもろくも崩れ去ってしまうものだ、ってどこかで聞いたよーなフレーズを連想してしまう私はダメダメだなあと思いました。

印象的だったのは、「星占い」というお話です。私は、ほぼ毎日「今日の占いカウントダウンハイパー」から「血液型選手権」へとハシゴしていますが、2日続けて同じ順位というのがなかなかなくて、世の中には、何日でも絶好調な人とかいると思うのですが、と、同時にそれは自分ではないと思っていることに気づいて悲しかったりしますが、1位が2日続かないなんて、占いの怪しさを示唆しているような気がします。主人公の女の子は、占いで指摘されることで、改めて自分の周りに気を配るので、普段気づけないことに気づける、と前向きなのですが、一歩も外出する予定のない日に、「今までの人間関係が好転するでしょう」とか言われても、どーすればいいのでしょう。同僚の一人は、そんな日は、ムリヤリでも職場に出てきて人間関係を修復するんだよ、と言っていましたが、ムリです。

この巻で一番好きだったのは「エピファニア」というお話です。中で、女の子が冬の街を夜歩いているシーンがあるのですが、昼間動いているものがみんな寝静まったあとの、シンとした夜の感じが思い出されて、そんな時って、寒さも逆に静寂さを際立たせるように感じられて、禊を受けているようなすがすがしさを感じるのですが、そんな感覚のことを思い出して、いいカンジでした。

読んでいて一番つらかったのは、「トラゲット」でした。