マーヴィン・ハリス『食と文化の謎』岩波現代文庫

この本を読もうと思ったのは、先日『日本人とカレーライス』を読んだときに、食って不思議だなあと思っていたところ、本棚にこの本があったので、読んでみようかなと思ったからです。

第8章は「ペットに食欲を感じるとき」なのですが、なんとなく、吉本ばななさんの『TUGUMI』のことを思い出しました。その中で主人公は飼っている犬について、どうしようもなく、食料がなくなれば、自分はきちんと犬を食べるというようなセリフを言っています。

ハリスさんは、人間が何かを食べるかどうかは、コストとベネフィットの関係で決まる部分が大きいと考えているようでした。(それ以外の要素を完全には否定していないようでした。)つまり、価値観や倫理観がより高度だから、食べないとは言えないということのようでした。そこから、最終的には、人食のお話しにつながっていっていました。ただ、分からなかったのは、人を食べることをコストとベネフィットで考える場合に、「戦争だから」ということでコストがペイするかのように書かれているのですが、他の動物などの場合に他の人の考えである要素をコストに組み込むのはおかしいと言っていて、コストとベネフィットとして何を考えるのかという基準がどのへんにあるのかということでした。