加藤元浩『C.M.B.』3巻 講談社

C.M.B.』というマンガの3巻目でした。この巻には「失われたレリーフ」と「都市伝説」が収録されていました。

「失われたレリーフ」の中でアステカとケツァルコアトルとスペインの侵略のことが触れられていました。数において劣るスペインがアステカの人たちに勝てたのは、ケツァルコアトルの伝承を信じたアステカの人たちの抵抗がそれほどでもなかったからだという説明です。この説明をはじめて知ったのは、グラハム・ハンコックの『神々の指紋』でだったのですが、仮に、アステカにそういった伝承がなかったなら、どうなっていたのだろうと思いました。あと、問題に対する答えを探す場合、その「捜索範囲」は問い自体によって暗黙のうちに限定されてしまうものなんだなあと思いました。

「都市伝説」を読んで連想したのは、荻原浩さんの『噂』という本(未読です。)のことと、はやみねかおるさん原作で以前テレビでやっていたドラマのことです。そのドラマでは、怪獣の足跡(だったと思います。)が残されていて、姉妹(少女)が謎を探るお話だったのですが、その噂を流した犯人の動機は考えさせられるものでした。都市伝説というか、流言の「犯人」は一番最初に噂を流した人なのか、噂の広がりに関与した人たち全てなのか、はたまた、「犯人」を問うことで実際にはありもしない「中心」を見てしまい、都市伝説という現象を見誤っているのかなど、いろいろなことを考えられるので、こういった系統のお話しを面白く感じるのかなと思います。道があるからといって、必ずしもローマが存在するとは限らないのかなあと、そんなことをぼんやり思いました。