増子二郎『土くれのティターニア』電撃文庫

この本を読もうと思ったのは、増子二郎さんの新刊だったからです。前作である『ポストガール』シリーズのロボット三原則と自我のジレンマのような感じが結構、いろんなことを考えさせられたので好きでした。で、ものすごく久しぶりの新刊だったので読んでみました。

連作短編風なのですが、転校してきた女の子(美少女)と主人公の男の子が実はちっちゃい頃に一緒に遊んだことがあって・・・などなどお約束の設定があって、ちょっと感じが違うかなと思いました。

印象に残ったのは「声は響いて」という話数です。携帯電話がお話しの中心だったのですが、個人的に『ポストガール』っぽい感じの展開だと思いました。「わが家のだれも持っていないので、そんなものかと思っていたら、いつのまにか世間的には少数派となってしまった。」(p156)携帯電話をもっていない私はまさしく、その少数派なのですが、先日、どうして持たないのかという話になって、仮に持ったとして、誰からも何も連絡がこなかったら、もっと落ち込んでしまうからと答えたところ、私がメールしてあげようか?と気を使ってくれる人がいて、気を使わせて悪いなとさらに落ち込んでしまったことを思い出しました。今のところ、仕事上で不便はないし、もってなくてもいいのでは、と思うのですが、やっぱりないとダメなものでしょうか。