石井孝明『京都議定書は実現できるのか』平凡社新書

この本を読もうと思ったのは、地球温暖化のことがよー分からんと思ったからです。数年前、京都府庁のあるお手洗いにて、「京都議定書実現のために節水を」(正確な文言は忘れたのですが、目的と手段はこんな感じでした。)手を洗おうとして、一瞬、考えてしまいました。なんで、節水したら二酸化炭素排出量が減るんやろ?で、いろいろ考えました。その一、水道は電動ポンプでいったん屋上の貯水タンクに集められてあとはくだるだけなので、その電動部分に使われる電気を減らすことで発電で発生する二酸化炭素が減る(なんか間違っているような気がしますが。)。その二、蛇口がひねるものじゃなくて、自動だったので、洗いたりないなあと思って何度もセンサに手をかざすことで、電気をたくさんつかうので、それを防ぐ。で、発電で発生する二酸化炭素が減る。(これも違ってそう。)そもそも、火力発電以外での二酸化炭素排出量ってどれくらいなのか全然考慮に入れてません。と、そんなこんなで読んでみました。

日本は議長国だったので、その意味でも話しをまとめる必要があって、実際に議定書が発行したときにどれくらいの負担がかかるのかといった「現実的」側面が考慮に入れられていなかったようでした。世論のほうも、「地球のため」という大義名分にひきずられて、そのために、自分たちの生活がどういった影響を受けるのかといった面を考えていなかったようでした。

と、こんな文章を冷房をガンガン効かせた部屋で書いている時点でどうなんだろうという感じですが、地球温暖化の影響を本当に他人事に感じているなあと思いました。むかし、『地球環境報告』という本を読んだことがあるのですが、そこで、年々、海岸線が上昇している島のことが書かれていて、実際に目の前の海岸線が自分たちのほうへ近づいてくる日々を送る人たちのリアリティというのは、相当なものなのだろうなと思いました。

ただ、何をどうしたら、自分の領分のことをしていることになるのか分からないので、(例えば、毎日歩いて通勤していることや、自動車を持っていないことなどで許されるのか分かりません。)落ち込んでしまっては精神衛生上よくないので、そのへんは適当に考えておこうかなと思いました。