大野木寛、原作:出渕裕、BONES『ラーゼフォン 夢みる卵』MF文庫

この本は、テレビシリーズの方の『ラーゼフォン』に準拠した外伝的なノベライズ本だそうです。テレビに登場したいろんなキャラクターの馴れ初めなどがお話しになっていました。

印象に残っているのは「わたしの青い鳥」、「夜のピアノ」、「カトゥンの定め」です。「わたしの青い鳥」で、登場人物の姉が死ぬかもしれない状況があったのですが、最近、知っている人が死ぬことについてよく考えるので、印象に残ったのかなと思います。あとの二つは、教室などの外でピアノの音を聞くシーンがあって、今現在は、そういう場面にであうことは全くないのですが、学生だった頃は、誰が弾いているか分からない音が校舎に響いていたりして、その音がそのときの自分の気持ちと重なっていたりして、見も知らない人と自分が同じような方向を向いていることってあるのかなあとか思ったことを思いだしたからだと思います。あと、ピアノとか楽器ってなんか暗号のような面があるなあと思います。演奏されている曲だけを聴いていると分からないのですが、タイトルを知ってしまうと、演奏している人が考えていることとか勝手に連想してしまいます。って、こういう考え方をしてしまうのは『いちご同盟』という小説の影響かなとも思います(←病身の少女に『亡き王女のためのパヴァーヌ』を聞かせてしまってマズイなと思う主人公が出てきます。)。高校生だった頃、放課後の校舎に響いていたWe are all aloneが今でも耳に残っています。あの曲を弾いていた人はどんなことを考えていたのだろうとぼんやり思ってしまいます。